結婚式で男が髪型をセットしない時のマナーやワックスつけないセット方法を解説

結婚式へのお呼ばれで、髪型をどうするか悩んでいませんか。特に、普段ワックスつけない方にとっては、セットの仕方が分からなかったり、美容院に行くべきか迷ったりするものです。

30代になりゲストとして参列する機会が増えると、マナー違反にならないか心配になることもあるでしょう。

一方で、新郎の髪型でおすすめを知りたい方もいるかもしれません。人気のあるマッシュやオールバックといったスタイルが、セットなしで通用するのかという疑問も考えられます。

この先の記事では、結婚式で男が髪型をセットしない場合の疑問や不安を解消し、後悔しないためのポイントを詳しく解説していきます。

結論！男性の髪型・身だしなみ

項目	内容
基本マナー	完全に何もしない「セットしない髪型」は、だらしなく見え、マナー違反と受け取られる可能性があります。「清潔感」を第一に考え、お祝いの場にふさわしい身だしなみを心がけることが重要です。
「セットしない」の理想形	何もつけないことではなく、「スタイリング剤なしでも、きちんと整って見える」状態を目指します。目標は「何もしない」ではなく「ナチュラルで清潔感のあるスタイル」です。
最重要の準備（事前）	結婚式の 1〜2週間前に美容院で髪をカットしてもらうことが最も効果的です。「セットをしなくても清潔感が出るように」と具体的にオーダーしましょう。
当日の最低限セット	① 洗髪・ドライヤー：きれいに洗い、ドライヤーで毛流れを整えながら乾かすだけで、印象が大きく変わります。 ② ヘアオイル等：ワックスが苦手な場合、ベタつかないヘアオイルやヘアミルクを少量使うと、パサつきが抑えられ自然なツヤとまとまりが出ます。
おすすめの髪型	・ベリーショート：サイドをすっきりと刈り上げたスタイルは、セットなしでも清潔感を保ちやすいです。・七三分け/パートスタイル：クシでとかして分けるだけで、フォーマルで整った印象になります。・手入れの行き届いたマッシュ：目にかからず、毛先が整っていればOK。
注意点・NGなこと	・寝癖や、伸びっぱなしでボサボサの状態。・長髪なのに結ばない、顔にかかる長い前髪。・新郎は主役のため、セットをしないのは基本的にNGです。プロに依頼し、完璧な状態に整えるのがマナーです。

記事のポイント

セットなしがマナー違反になるケースが分かる
ワックスを使わない清潔感のあるセットの仕方を学べる
立場や年代に合わせたおすすめの髪型が理解できる
結婚式当日に向けての最適な準備方法が明確になる

結婚式で男が髪型をセットしないのはマナー違反？

セットしない前に知るべき結婚式の髪型マナー
鍵は事前準備！美容院でのオーダー方法
ワックスつけない派向けの簡単なセットの仕方
自然に見えるおすすめのワックスと使い方

セットしない前に知るべき結婚式の髪型マナー

結婚式に招待された際、髪型を整えることは、新郎新婦への敬意を示す大切なマナーの一つと考えられています。結論から言うと、完全に何もセットしないボサボサの状態は、フォーマルな場にふさわしくなく、だらしない印象を与えてしまう可能性があるため避けるべきです。

なぜなら、結婚式は新郎新婦にとって一生に一度の晴れ舞台であり、親族や会社の上司など、様々な年代や立場の方が出席するからです。そのような場で、清潔感のない髪型は、招いてくれた新郎新婦に恥をかかせてしまうことにも繋がりかねません。

例えば、寝癖がついたままの状態や、明らかに手入れされていない無精髭などは、お祝いの気持ちが薄いと誤解される原因になります。大切なのは「スタイリング剤を使うこと」自体ではなく、「清潔感があり、手入れされていると分かる身だしなみ」を意識することです。したがって、セットをしない選択をする場合でも、最低限のマナーとして髪を清潔に洗い、きちんととかして整えておくことが求められます。

結婚式って髪型毎回悩むよね男のクセにね
— トシキ (@toshiki_unk) January 24, 2020

鍵は事前準備！美容院でのオーダー方法

結婚式当日にセットをしなくても清潔感を保つためには、事前の準備が何よりも鍵となります。最も効果的な方法は、結婚式の1週間から2週間前を目安に美容院で髪をカットしてもらうことです。髪が伸びきった状態では、いくら整えようとしてもまとまりにくく、清潔感を出すのは難しくなります。

美容院で髪型をオーダーする際は、ただ「短くしてください」と伝えるのではなく、具体的な目的をはっきりと伝えることが大切です。例えば、「友人の結婚式に出席するのですが、普段ワックスなどをつけません。セットをしなくても清潔感があって、すっきりとまとまるような髪型にしてください」と具体的に相談してみましょう。

このように伝えることで、美容師はあなたのライフスタイルや要望を理解し、髪質や骨格に合わせて最適なスタイルを提案してくれます。サイドを短く刈り上げてトップに少し長さを残すスタイルや、自然な毛流れが生まれるようにカットしてもらうスタイルなどが考えられます。プロの技術でベースを整えてもらうことが、セットなしでも好印象を与える髪型への一番の近道と言えるのです。

ワックスつけない派向けの簡単なセットの仕方

普段ワックスを使わない方でも、結婚式当日は少しだけ手間を加えることで、見違えるほど清潔感のあるスタイルを作ることが可能です。その中心となるのが、ドライヤーの使い方です。髪を洗った後、ただ乾かすのではなく、毛流れを意識しながらドライヤーを当てることがポイントになります。

まず、全体の根元をしっかりと乾かし、ボリュームのベースを作ります。次に、髪を流したい方向に向かって、手ぐしやクシを使いながら温風を当てていきます。髪は温まった状態から冷める時に形が固定される性質があるため、最後に冷風を当ててスタイルをキープさせると効果的です。これだけでも、何もしない状態に比べて髪にまとまりとツヤが生まれます。

さらに、ワックスのベタつきが苦手な方には、ヘアオイルやヘアミルクの使用がおすすめです。これらはスタイリング剤というよりもトリートメントに近く、髪のパサつきを抑え、自然なツヤを与えてくれます。手のひらに少量（1円玉程度）を伸ばし、髪全体に薄く馴染ませるだけで、上品で落ち着いた印象に仕上がります。特に髪が広がりやすい方や、乾燥が気になる方には有効な方法です。

自然に見えるおすすめのワックスと使い方

スタイリング剤を使うことに抵抗がないものの、いかにも「固めています」という質感が苦手な方には、自然な仕上がりになるワックスを選ぶことがおすすめです。結論として、ツヤの出ないマットタイプや、セット力がありながら軽い質感のファイバータイプのワックスが適しています。

これらのワックスは、髪に馴染みやすく、いかにもつけているという印象を与えずに、ナチュラルな束感や動きを表現できます。なぜなら、油分が少なく、髪の質感を活かしたままスタイリングできるからです。逆に、ツヤが出すぎるジェルタイプやグリースタイプは、フォーマルな場では少し華美に見えすぎたり、使い方を間違えると不潔な印象になったりすることもあるため、上級者向けと言えます。

ワックスを上手に使うコツは、一度に多くの量を取らないことです。まず、指先に少量（小豆一粒程度）を取り、手のひら全体に透明になるまでよく伸ばします。そして、髪の根元近くから毛先に向かって、空気を含ませるように全体に馴染ませていきます。部分的に固まらないよう、手早く均一につけるのがポイントです。最後に指先で毛束をつまむようにしてシルエットを整えれば、作り込みすぎていない、こなれたフォーマルヘアが完成します。

結婚式で男の髪型をセットしないための具体策

30代ゲストにおすすめの清潔感ある髪型
新郎の髪型でおすすめはセットが基本
人気のマッシュはセットなしで大丈夫？
オールバックをワックスなしで再現する方法

30代ゲストにおすすめの清潔感ある髪型

30代の男性がゲストとして結婚式に参列する場合、20代の頃の若々しさに加え、社会人としての品格や落ち着きも求められます。そのため、髪型は清潔感をベースに、誠実で爽やかな印象を与えるスタイルが最適です。

具体的には、サイドと襟足をすっきりと短く刈り上げたベリーショートやショートスタイルが挙げられます。これらの髪型は、セットをしなくても形が崩れにくく、誰から見ても好印象を持たれやすいのが特徴です。特に、前髪を上げる「アップバング」や、額を出すことで知的な印象になる「七三分け」は、スーツスタイルとの相性も抜群です。

一方で、ある程度の長さがある髪型を好む30代の方もいるでしょう。その場合は、だらしなく見えないように工夫が大切です。例えば、センターパートでおでこを見せたり、パーマをかけている場合は、オイルやヘアミルクでツヤとまとまりを出したりすると、大人の色気と清潔感を両立させられます。要するに、30代の髪型は、トレンドを追いすぎず、年相応の信頼感や品格を演出することがポイントになります。

新郎の髪型でおすすめはセットが基本

ゲストとは異なり、結婚式の主役である新郎の髪型は、プロによるセットが基本となります。なぜなら、新郎は全てのゲストからの注目を一身に集める存在であり、写真や映像にも一生残るため、いかなる角度から見ても完璧な状態でいることが望ましいからです。

「ナチュラルな雰囲気が好きだからセットしたくない」という希望があったとしても、それは「何もしない」という意味にはなりません。プロのヘアメイクは、新郎の希望する「自然な雰囲気」を、時間が経っても崩れないように、そして写真映えするように計算して作り上げます。つまり、「自然に見えるように完璧にセットする」のがプロの仕事なのです。

新郎におすすめの髪型スタイル

スタイル名	特徴	印象
アップバング	前髪を上げておでこを出すスタイル	爽やか、精悍、王道的
七三分け・サイドパート	髪を7:3や8:2に分けて流すスタイル	クラシカル、知的、誠実
ツーブロック	サイドを刈り上げ、トップに長さを残すスタイル	スタイリッシュ、現代的
オールバック	髪全体を後ろに流すスタイル	フォーマル、男性的、華やか

タキシードや和装といった衣装に合わせて髪型を考えるのも重要です。例えば、格式の高いタキシードにはクラシカルな七三分けやオールバックが似合いますし、少しカジュアルダウンした衣装なら、動きのあるツーブロックスタイルも映えます。いずれにしても、新郎は最高の姿で当日を迎えるために、ヘアメイクの専門家としっかり相談することが不可欠です。

人気のマッシュはセットなしで大丈夫？

近年、男性に人気のマッシュスタイルですが、結婚式にセットなしで臨む場合は注意が必要です。結論から言うと、マッシュスタイルがセットなしで通用するかどうかは、そのカットと長さによります。

目にかかるほど前髪が長かったり、全体的に重すぎるマッシュは、清潔感に欠け、暗い印象を与えてしまう可能性があります。お辞儀をするたびに前髪が顔にかかるのも、フォーマルな場では好ましくありません。

一方で、全体的に短めで、耳周りや襟足がすっきりしている「ショートマッシュ」や、前髪に隙間を作っておでこが見える「シースルーマッシュ」であれば、セットなしでも比較的好印象を保ちやすいと考えられます。重要なのは、野暮ったく見えないことです。

当日は、コームで毛流れを綺麗に整え、可能であれば少量のヘアオイルでツヤを出すだけでも、清潔感が格段にアップします。マッシュスタイルで参列したい場合は、必ず事前に美容院で結婚式仕様に整えてもらうことが前提となります。

オールバックをワックスなしで再現する方法

オールバックは、フォーマルで男性的な印象が強い人気のスタイルですが、本来はジェルやグリースといった強いセット力を持つスタイリング剤を使って作る髪型です。そのため、ワックスなし、ましてや何もつけずに一日中キープすることは極めて困難と言わざるを得ません。

髪質が非常に柔らかく、後ろに流れやすい人でない限り、時間が経つにつれて髪が前に落ちてきてしまい、結果的にだらしなく見えてしまうリスクが高いからです。

もし、どうしてもスタイリング剤の質感を避けつつオールバックに近いスタイルにしたいのであれば、いくつかの手順を踏む必要があります。まず、髪を濡らした状態から、ドライヤーの温風を使って根元から徹底的に後ろ方向へ乾かし、髪に流れのクセをつけます。この時、手やブラシで髪を後ろに引っ張りながら乾かすのがポイントです。

そして、髪が完全に乾いたら、ハードタイプのヘアスプレーを全体に吹きかけてスタイルを固定します。ただし、この方法はあくまで応急処置であり、完璧なオールバックを求めるのであれば、適切なスタイリング剤を使うのが最も確実で美しい仕上がりになります。