
こんにちは。ゴールデンカムイを読んでいて、尾形百之助のあの独特で色気のあるヘアスタイルに心を撃ち抜かれた方は多いのではないでしょうか。
作中で見せる冷徹なスナイパーとしての顔と、時折見せる「山猫」のような野性味。その魅力を最大限に引き出しているのが、あのきっちりと撫で付けられたツーブロックの髪型ですよね。「自分もあんな髪型にしてみたい」「美容室でどう頼めばいいかわからない」と悩んで検索している方もいるはずです。
また、作中の重要なシーンで見せた「髪下ろし」姿の破壊力にやられてしまい、その深層心理や元ネタとなったアイヌの背景についてもっと知りたいという方も多いでしょう。
実は、尾形の髪型は現代のバーバースタイルとしても非常に理にかなっており、オーダーのコツさえ掴めば日常でも十分に楽しめるスタイルなんです!
この記事では、ファン目線と実用的な視点の両方から、尾形ヘアの魅力を余すところなく深掘りしていきます。
尾形百之助の髪型を再現するオーダー法

まずは、私たちが現実世界で尾形になるための実践編です。あのかっこいい髪型、現代風に言うと「フェードを取り入れたスリックバック」に近いスタイルなんですよね。
ただ、一歩間違えると「ただの角刈り」や「キノコ」になってしまうリスクも潜んでいます。
理容師さんに「尾形にしてください」と画像を見せるのが恥ずかしい...というシャイな方のために、専門用語を交えたスマートな注文方法を解説しますね。
ツーブロックと刈り上げのミリ数指定
尾形ヘアの生命線とも言えるのが、サイドからバックにかけての容赦ない刈り上げです。ここで重要になるのが「何ミリで刈るか」という問題。これによって印象がガラリと変わります。
一般的に、地肌が白く透けて見える長さは3mm以下と言われています。尾形のような冷徹で鋭い印象、あるいは「軍人」としてのストイックさを出したいなら、迷わず3mm(もしくは0mmからのフェード)を攻めるべきでしょう。
ただ、会社や学校の規則が...という方もいますよね。その場合は、地肌がうっすら透ける程度の4mm〜6mmがおすすめです。これなら清潔感を保ちつつ、しっかりとツーブロックのメリハリを楽しめます。
| 長さ(mm) | 見た目の印象 | 尾形再現度 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 0mm〜3mm | 地肌が白く見える。鋭く攻撃的。 | ★★★★★ | 忠実再現派・学生・自由業 |
| 4mm〜6mm | うっすら透ける。清潔感がある。 | ★★★★☆ | 社会人・初心者 |
| 9mm以上 | 黒さが残る。ナチュラル。 | ★★☆☆☆ | 校則や社則が厳しい人 |
オーダーのコツ:
「サイドとバックはツーブロックにしてください。長さは地肌が少し透けるくらいの3mm〜6mmで調整したいです」と伝えるとスムーズですよ。
バーバースタイルとフェードの注文
単に「ツーブロック」と伝えると、上から髪が被さってカッパのようになってしまう「ハチ張り」問題が発生しがちです。これを防ぐために使いたい魔法の言葉が「フェード(Fade)」です。
フェードカットとは、生え際の短い部分からトップに向かってグラデーションで長さを変えていく技術のこと。尾形の後頭部をよく見てみてください。綺麗なグラデーションになっていますよね?
美容室よりも、メンズカットが得意な「バーバー(理容室)」に行くのが一番の近道です。そこで「アンダーカット(内側の刈り上げ)はフェード気味にしてください」とオーダーすれば、プロの理容師さんはすぐに理解してくれます。
また、トップの髪については「スリックバック(オールバック)にしたいので、長さを残してください」と伝えるのが鉄則です。短く切りすぎると、後ろに流せなくなってしまいますからね。
ポマードを使ったセット方法と手順
カットが完璧でも、セットができなければ尾形にはなれません。彼の髪型の特徴である「ツヤ」と「束感」を出すには、ワックスではなく水性ポマード(グリース)が必須アイテムです。
なぜポマード?
ジェルだとパリパリに固まりすぎて修正がききませんが、水性ポマードならツヤを出しつつ、日中に崩れても手櫛(てぐし)で直せるんです。戦場で髪を撫で付ける尾形の仕草、あれができるのはポマードだからこそ!
【尾形スタイルのセット手順】
- 髪を濡らし、タオルドライする(水分が残っている方がポマードが馴染みます)。
- ドライヤーで前髪を立ち上げ、サイドを後ろへ流すように「クセ」をつける。この土台作りが8割です。
- ポマードを第一関節分くらいガッツリ取り、手のひら全体で透明になるまで伸ばす。
- バック(後頭部)から手を入れ、全体に馴染ませる。最後に手に残った分で前髪を整える(最初から前髪につけるとベタっとなります!)。
- メッシュコーム(目の粗い櫛)でざっくりと後ろへ流す。
- 最後に、前髪から一房だけちょろっと引き出して「触角」を作る。
この「触角」があるかないかで、尾形かただのオールバックかが決まると言っても過言ではありません。魂を込めて引き出しましょう。
樺太アイヌを元ネタとする歴史的背景
なぜ明治時代の軍人である尾形が、あのような独特なツーブロックヘアをしているのでしょうか?実はこれには深い理由があるんです。
原作者の野田サトル先生によると、尾形の髪型は「当時の樺太アイヌの男性の古い写真」を参考にしているそうです。当時の陸軍は基本的に丸刈りや短髪が推奨されていましたが、尾形は自身のルーツであるアイヌの文化を、髪型という形で無意識に、あるいは密かに体現していたのかもしれません。
ロシア文化の影響も受けていた樺太アイヌ独自のスタイルを取り入れている点に、彼が組織の中にいながらどこか「異邦人」であることを感じさせますよね。単なるおしゃれではなく、出自に関わるデザインだと知ると、ますます愛おしくなりませんか?
実写版キャストの再現度とスタイリング
実写映画『ゴールデンカムイ』で尾形百之助を演じた眞栄田郷敦(まえだ ごうどん)さんのビジュアル、凄まじかったですよね。発表された瞬間、SNSでも「再現度高すぎ!」「本物がいる」と大騒ぎになりました。
眞栄田さんはインタビューで、尾形の登場シーンにおける独特のポージング(銃を構える姿勢など)を原作通りに再現することにこだわったと語っていますが、髪型についても完璧でした。しっかりと刈り上げられたサイドと、重厚感のあるトップの毛流れ。プロのヘアメイクさんが、おそらく相当な時間をかけて「二次元の嘘」を三次元に落とし込んだのだと思います。
実写版のスタイリングは、コスプレをする際や日常で真似する際にも非常に参考になる「正解」の一つと言えるでしょう。
尾形百之助の髪型に関する考察と造形

ここからは、少しマニアックな考察に入っていきます。尾形といえば、普段のバチバチに決めた髪型と、ふとした瞬間に見せる「乱れ髪」のギャップがたまりませんよね。検索でも「髪下ろし」について調べている方が非常に多いんです。
200話の入院シーンで見せた髪下ろし
ファンの間で伝説となっているのが、原作第200話周辺、病院でのシーンです。眼球の手術を受けた後の尾形が、整髪料をつけずに髪を下ろしている姿が描かれました。
普段のオールバックが「軍人としての武装」「大人の男」を象徴しているとしたら、この髪下ろし姿は「武装解除」「少年性」「無防備」を感じさせます。前髪が顔にかかることで、彼のミステリアスな瞳がより強調され、どこか儚げで、でも内面には狂気を秘めている...あのアンバランスさが最高なんですよね。
注意:
このシーン、一見弱っているように見えますが、考察班の間では「実は局所麻酔で意識があり、虎視眈々と逃走の機会を伺っていたのでは?」と言われています。見た目の無防備さと内面のしたたかさのギャップ、これこそが「山猫」たる所以ですね。
作中の最期に描かれた乱れ髪の意味
物語の終盤、函館行きの暴走列車での最期のシーン。ここでも尾形の髪型は乱れていました。
弟である勇作さんの幻影(幽霊?)に抱きしめられながら、自ら引き金を引く瞬間。整えられていない髪は、彼がもはや軍人としての規律や、現世での体裁を完全に捨て去ったことを表しているように見えます。ポマードで固める必要がなくなった、つまり「役割」から解放された姿だったのかもしれません。
髪型の変化が、キャラクターの心理状態や「解放」とリンクしている演出、野田先生の凄さを改めて感じます。
コスプレ用ウィッグのカットと作り方
最後に、コスプレイヤーの方向けに、あの独特な髪型をウィッグで再現するコツをシェアします。二次元のオールバックを三次元でやろうとすると、どうしても生え際が不自然になりがちですよね。
重要ポイントは「生え際」と「刈り上げ」の処理です。
- ウィッグ選び:必ず「フロントレース」または「オールバック専用」のウィッグを選びましょう。生え際が自然に見えます。
- 刈り上げパーツ:ウィッグの毛を短く切るだけではネットが見えてしまうので、別売りの「刈り上げパーツ(毛束シート)」を貼り付けるのが一番綺麗に仕上がります。
- カットのコツ:ハサミを縦に入れる「チョップカット」で毛先を不揃いにすること。パッツンと切るとカツラ感が強くなります。
- セット:ハードスプレー(カチカチくんなどがおすすめ)とワックスで、重力に逆らうように前髪を立ち上げます。ドライヤーの熱で形を作り、冷風で固めるのが鉄則です。
コスプレのウィッグセット全般の基礎知識については、こちらも参考にしてみてください。
尾形百之助の髪型が持つ魅力のまとめ

今回は、ゴールデンカムイの尾形百之助の髪型について、オーダー方法から考察まで徹底的に語らせていただきました。
尾形の髪型は単なる「ツーブロック」ではありません。それは、「軍規」と「野性」、「大人」と「少年」、「文明」と「アイヌ」といった相反する要素が同居する、彼のキャラクターそのものを表す記号なのだと思います。
美容室でオーダーするもよし、コスプレで再現するもよし、ただひたすらにその尊さを噛み締めるもよし。この記事が、あなたの「尾形推し活」の助けになれば幸いです。あの触角、ぜひ鏡の前で再現してみてくださいね!
※本記事で紹介したオーダー方法やミリ数は一般的な目安です。髪質や骨格には個人差がありますので、実際にカットする際は理容師・美容師さんとよく相談してくださいね。

